2011年11月15日火曜日

核戦争の危機を警告

ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は11月13日、支持者を前に演説し、「中東危機は深まり、世界人民にとって脅威となっている。米国とNATOは、カダフィ殺害に次いで今や、アサド・シリア政権への攻勢を強めている。欧米はシリアに破壊活動分子を送り込んで、暴動・流血・殺害を拡大させている」と、欧米を強く非難した。

        同大統領は14日には、ラジオ・テレビの全国中継放送を通じて、次のように指摘し、国際社会に注意を喚起した。

        一つ、米国は、欧州およびイスラエルと共謀して、イランとの紛争を起こそうとしている。この瞬間にも、中東に核戦争の危機が迫っている。

        一つ、バラク・オバマ(米大統領)は、イラクとアフガニスタンでの戦争を終わらせると公約していたが、新たな戦争を起こして公約を破れば、自らを敵に回すことになる。

(2011年11月15日 伊高浩昭 )