2011年12月24日土曜日

出国規制は徐々に緩和と、カストロ議長表明

▼▼▼キューバのラウール・カストロ国家評議会議長は12月23日、人民権力全国会議(国会)で演説し、懸案のキューバ人の出国規制緩和について、「徐々に変えていく」と述べた。だが、詳細は明らかにしなかった。

     キューバ人は通常、出国する場合、外国からの招待状、出国許可書(通称「タルヘタ・ブランカ=白いカード」)、手続き費用が要る。キューバ人とりわけ若い世代は、規制緩和、手続きの簡素化を強く求めている。ラウール議長は8月1日、前国会で、緩和方針を打ち出し、期待を集めていた。

     だが今回、「制度変更の利益と不利益を総合的に評価しつつ、徐々に変更を進めていく」、「変更を急ぐ者には、キューバが、あらゆる機会を捉えて介入し陰謀しようとしている米政府がいることを忘れてはならないと指摘しておく」と述べただけだった。

     議長はまた、受刑囚2900人を近く赦免し釈放する、とも語った。なかには「国家の安全」を犯した受刑囚、つまり「政治囚」に該当する者も含まれている。

     これは、来年3月のローマ法王来訪に備えた措置。25カ国国籍の86人の外国人も釈放されるもようという。

             【続報】2900人は24~26日全員釈放された。反体制派によると、そのうち<政治囚>は5人だけだった。