2011年12月21日水曜日

米軍パナマ侵略22周年

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ブッシュ父親米政権がパナマに大規模軍事侵攻をし、数多くのパナマ人を殺害してから満22年が過ぎた。米軍侵攻22周年の12月20日、パナマでは犠牲者遺族らによる追悼行事や抗議行動が行なわれた。

    「12月20日死者遺族会」、「エル・チョリージョ殉教地区連絡会議」など14市民団体はこの日、声明を発表した。次のような内容だ。

一つ、22年前の米軍侵攻で数千人が死んだ。人民大衆層、民族主義者、チョリジェロス(パナマ市内エル・チョリージョ地区の住民)だった。みな戦って死んだ。パナマ人富裕層は一人も死ななかった。

一つ、犠牲者は、ノリエガ将軍のためでなく、祖国と自由のために戦って死んだ。

一つ、我々は爆撃され虐殺された。米軍は、反植民地・民族主義を破壊するため侵攻した。爆撃がもたらした悲惨さと、米国に従属する政府を毎日見ているが故に、22年前のこの日を毎日思い出している。

一つ、我々は、この日を「国喪の日」に制定するよう従来どおり要求する。学校教育で、この史実を正しく教えるよう要求する。独立した委員会を設け、死者・行方不明者を正確に特定し公表して、最終的に犠牲者全員について明らかにすることを要求する。

一つ、国家に、侵略を糾弾し、人道犯罪を犯した米軍が裁かれ罰せられるようにするのを要求する。さらに、米国に賠償させるようにすることを要求する。

 遺族らは、墓場に参り、エル・チョリージョ地区など、米軍侵攻の地を巡回した。

 米軍は、ステルス戦闘機を初めてパナマ侵攻で出撃実験し、後に湾岸戦争などで実戦使用した。また巨大爆弾も実験爆撃に用いたとされる。その爆弾を米軍は後に、アフガニスタンやイラクの戦争で使用したという。

 グアテマラ人ノーベル平和賞受賞者リゴベルタ・メンチューらの調査では、米軍侵攻で最大8000人のパナマ人が殺害された。

 マルティネリ・パナマ現政権は、22年前の侵攻に全く触れようとしない。