2012年1月13日金曜日

イラン大統領がエクアドール訪問

▽▼▽イランのムハーマド・アフマディネジャド大統領は1月12日、エクアドールの首都キトに到着し、ラファエル・コレア大統領と5時間あまり会談した。旧市街にある政庁前の広場は、動員された市民で埋め尽くされた。

     コレアは、「我々に何々をせよと命令するのは許さない」と米政府の干渉を非難して、イラン大統領を迎え、次のような歓迎の言葉を述べた。

     「英雄的イラン人民を大歓迎する。イランとその人民の歴史、闘争、存在を大いに尊重する」
     「この熱烈な歓迎は、イランが非難されればされるほど、イランの勇気を讃える人々がいることを示す」
     「世界は、歴史や最近の出来事から学んでいない。世界を善と悪に二分する宣伝運動は新しいやり方ではない。実際は、従属する者とそうでない者を分けるやり方にすぎない」
     「平和、発展、真実、全人類の団結のため全力を挙げる際、イランはこの兄弟国(エクアドール)を当てにしてほしい」

     これに対しアフマディネジャドは、「愛、慈しみ、友情、連帯のメッセージを届けに来た。この大歓迎に感謝する。帝国主義と傲慢の時代は終わった。革命的人民の時代が始まった。その人民は、世界中で覚醒し、より良く美しい世界を創造するため平和の道を見つけた」と述べた。

     コレアは会談後、「IAEA(国際原子力機関)は、イランのウラン濃縮に関する評価を変えるべきだ」と述べた。またブッシュ前米政権が誤った判断でイラクを侵攻した事実を踏まえて、「イラクで犯した過ちから学ばねばならない」と強調した。 

     イラン大統領は、1月8日からのベネズエラ、ニカラグア、キューバ、エクアドールのラ米4カ国歴訪を13日終えたが、キトから帰国するのか、グアテマラに飛ぶのか不明。同国では14日、オットー・ペレス=モリーナ大統領の就任式が催されるが、アフマディネジャドは招待されている。