2012年3月29日木曜日

ローマ法王がキューバ訪問終える

▽▼▽ローマ法王ベネディクト16世はキューバ訪問2日目の3月27日、東部のサンティアゴ市から首都ハバナ入りし、革命宮殿でラウール・カストロ国家評議会議長と40分間会談した。法王は「カトリック教会の活動空間拡大」を求め、復活祭の聖金曜日を祭日にするよう要請した。

▼法王庁広報官は、この首脳会談について「とても良い会談だった」と評価した。一方、ヴァティカン首相級のタルチシオ・ベルトーネ枢機卿は、ホセラモーン・マチャード第1副議長と会談した。

▽法王は最終日の28日、革命広場で信者ら30万人を前にミサを執り行った。「キューバと世界は交歓すべきだ。和解と友愛を広めつつ、愛の道を辿るため、真実を求めよ」と説いた。

▼その後、法王はハバナ市内のヴァティカン大使館で、フィデル・カストロ前議長と30分会談した。環境、文化、科学、宗教、人類の問題がテーマだったという。

▽法王は帰国に先立ち、ハバナ空港で、「国外から強いられ、悪い結果をもたらしてきた経済規制措置」を批判した。米国による経済封鎖を批判したものだ。法王はラウール議長に見送られ、アリタリア特別機でローマに向かった。

▼ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は、癌の治療のためハバナに滞在していた27日、同国国営
テレビを通じて、キューバに居合わせた法王に挨拶を送った。チャベスは28日帰国した。