2012年6月16日土曜日

リオで「人民サミット」始まる

▽▼▽リオデジャネイロで6月13日、国連「持続可能な開発」をめぐる会議(リオ+20)の政府間事務協議が始まった。20~22日の首脳会議に向けての最終宣言策定のため。この会議の並行会議として15日、リオのフラメンゴ海岸緑地帯で「人民サミット」が始まった。

▼先ごろポルトアレーグレで開かれた「世界社会フォーラム(FSM)」で開催が決まっていた。人民の立場から首脳会議に提言する。組織者は「大自然を商業化する<緑の経済>政策は失敗した」と宣言している。

▽人民サミットも22日まで続き、70カ国から200団体、3000人の参加が見込まれている。参加している伯(ブラジル)アマゾニーアの先住民代表たちは14日、リオ郊外で「緑の競技会」という独自のスポーツ大会を催した。ある代表は、伯・国家インディオ財団(FUNAI=フナイ」)の運営は、もうそろそろ先住民に任せるべきだ、と述べた。米州のほか、アジア、アフリカの先住民も到着しつつあり、先住民集団として、人民サミットに参加する。

▼一方、アマゾニーア(リオ・アマゾナス=アマゾン川の流域)を共有する南米8カ国は12日、ガイアナの首都ジョージタウンで、アマゾニーア協力条約締約国閣僚級会議を開いた。リオ会議に備え、アマゾニーア諸国の意思統一を図るため。参加国はブラジル、ボリビア、ペルー、エクアドール、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム。