2012年10月11日木曜日

チェ・ゲバラ処刑45周年で行事続く


★☆★革命家エルネスト・チェ・ゲバラが1967年10月8日、ボリビア東部のアンデス前衛山脈山中での戦闘中に逮捕され、翌9日処刑されてから45年が過ぎた。キューバ、ボリビア、アルゼンチンなど縁の国々では8、9両日を挟んでさまざまな行事が催されている。

★キューバでは8日、サンタクララ市のゲバラ広場に建つゲバラ像の前で、記念式典が挙行された。キューバ革命戦争中、ゲバラの直系の部下だったラミーロ・バルデス革命司令官(国家評議会副議長)が演説し、ゲバラの業績と、ゲバラ思想の「今日的有効性」を讃えた。

★式典には、ギジェルモ・ガルシア革命司令官、リカルド・アラルコン国会議長のほか、ゲバラの娘アレイダ・ゲバラ=マルチ医師ら遺族も出席した。小学生のピオニール多数も参加した。

★キューバ政府は、8日から来年6月14日のゲバラの誕生日までを「ゲバラ追悼年」と定めた。3大陸人民連帯機構(OSPAAAL=オスパアル)とALBA文化館の共催で、いろいろな行事が展開される。ハバナでは8日、造形芸術家40人による「2人、3人、たくさんのチェ」という造形展示会が開会した。「二つ、三つ、たくさんのヴィエトゥナムを」というゲバラの有名な言葉をもじった展示会名だ。

★ボリビアでは、ゲバラが処刑されたラ・イゲーラ村、この村が属しゲバラの遺体が埋められていたバジェグランデ市を中心に記念行事が催された。

★アルゼンチンでは生地ロサリオ市、首都ブエノスアイレスなどで行事が続けられている。

★ゲバラが青年時代に滞在したエクアドールのグアヤキル市では、ゲバラの部下だった「ポンボ」ことハリー・ビジェガス退役少将が講演した。ビジェガスは8日、首都キトの政庁でラファエル・コレア大統領に迎えられた。

★一連の行事で、ゲバラ関連の新書が紹介されている。