2012年11月20日火曜日

メキシコの住民共同体が鉱山会社を追放


▽▼▽▼▽メキシコ・チウアウア州ブエナベントゥーラ市にあるエヒード「ベニート・フアレス」の最高決定機関であるエヒード(議)会は11月17日、同エヒード内での開発事業を向こう100年間規制することを決めた。会員400人のうち240人が出席し、全会一致で議決した。画期的な決定だ。

▽同時に、06年からエヒード域内で「環境許可」なしに開発し、問題を起こしてきたカナダの鉱山会社「マグシルヴァー&メジャーズ」および同子会社エル・カスカベル社に対し、48時間内の人員退去と機材など全物資の撤去を命じた。

▽エヒード会の審議と採決には、国家人権委員会や州当局高官が立ち会った。州当局は決議への支持を表明した。

▽エヒード住民と会社は長らく対立してきたが、10月23日、エヒードの環境運動の指導者イスマエル・ソロリオと妻が、隣接するメノニータ(メノナイツ)クアウテモク移住地内を自動車で走行中に射殺されたのを機に、会社に退去を求める動きが活発化していた。

▽エヒード住民たちは今回の決定につて、メキシコだけなく、乱開発の横暴に苦しめられているラ米全体の励みになる、と語っている。

▽19日朝現在、会社側の反応は伝えられていない。