2013年1月5日土曜日

グアテマラのヘラルディ司教補暗殺事件の共犯が釈放さる


▼▼▼グアテマラ(GUA)最高裁決定により1月4日、フアン・ヘラルディ司教補暗殺事件の共犯マリオ・オランテス元司教補(48)が釈放された。20年の禁固刑に処せられ、12年10カ月服役した。

▼ヘラルディ司教補は1998年4月26日、首都GUA市中心街の勤務地サンセバスティアン教区の住居で撲殺された。オランテスは同僚だった。

▼ヘラルディは、GUA大司教区人権事務所を創設、運営し、1960~96年の内戦中の人道犯罪の調査報告書『歴史的記憶の回復-GUA2度と再び』を発表した。その2日後に暗殺された。

▼この報告書には5万4000件の事件が盛り込まれている。その90%は軍部および、その手先による犯行とされている。

▼主犯の元大佐バイロン・リマ=エストゥラーダ(78)は、やはり刑期途中の昨年6月釈放された。その息子の元大尉バイロン・リマ=オリバ(42)は服役中。

▼上官命令により直接手を下した元軍曹オブドゥリオ・ビジャヌエバは03年2月、刑務所内で起きた青少年暴力団「ロス・マラス」の暴動事件のさなか、斬首され殺された。そう報告されている。

▼一方、人権団体「相互支援集団(GAM)は4日、GUA政府が「膨大な賠償金支払いは不可能」として、米州司法裁判所(コスタ・リカ首都サンホセ)に対し、1987年以前に起きた人道犯罪を裁かないよう画策していることを非難した。