2013年4月30日火曜日

モラレス・ボリビア大統領の出馬は可能、と裁判所が判断


 ボリビア憲法裁判所は4月29日、エボ・モラレス大統領は来年12月の次期大統領選挙に出馬可能、との判断を示した。政権党「社会主義運動」(MAS=マス)は既にエボ擁立を決めている。

 エボは、初当選後の最初の任期を1年短縮して06~10年務め、その間09年に現行憲法を制定した。新憲法は大統領の連続2選を認めている。裁判所は、現在の任期(10~15年)は新憲法下では1期目であり、新任期(15~20年)の担当は許されると解釈した。

 問題は、エボ自身が08年、憲法制定への支持取り付けのため「新憲法下での2期目は目指さない」と公約していること。エボ再出馬の可能性が出たことで、野党側は反発し、異議を唱えている。

 隣国ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領は、同様の解釈で3選を果たしたが、半年も持たずに辞任(公式には解任)に追い込まれた。

 アイマラ人のエボは、人口の圧倒的多数派である先住民の支持を得ており、人気も依然高い。出馬すれば当選すると見られている。