2013年5月6日月曜日

ペトロカリーベが経済圏構想など話し合う


 ペトロカリーベ(カリブ連帯石油機構)の第7回首脳会議が5月5日、カラカスで開かれた。故ウーゴ・チャベス大統領の死後2カ月に合わせたもので、来年までの域内への原油供給量や開発基金額について話し合われた。結果は明らかにされていない。

 ベネズエラ(VEN)のラファエル・ラミーレス石油相は、「ペトロカリーベ経済圏(ZEP)」設立構想を打ち出した。首脳たちは、この構想についても話し合った。ゆくゆくはZEPと「米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)」圏を繋げるという。

 会議は、ペトロカリーベ創設8周年記念日の6月29日、ニカラグア(NICA)で特別首脳会議を開くことを決めた。

 機構には盟主VEN、キューバ、ラ・ドミニカーナ(RD)、ハイチ(HAI)NICA、オンドゥーラス(HON)、グアテマラ(GUA)、スリナム、英連邦10カ国(TTとバルバドスを除く)の18カ国が加盟している。

 今会議にはVENNICARDHAIHONの5カ国大統領をはじめ、首相、石油相らが出席した。ブラジル、ボリビア、エクアドールの代表も招待され参加した。

 会議終了後、首脳らはカラカス市内の「1月23日」地区にある旧兵営内のチャベス廟に参った。ミシェル・マルテリHAI大統領が首脳たちを代表して挨拶し、「チャベス司令官はラ米・カリブ統合の象徴だった。貧者の生活向上に努めたチャベスの遺志を実らせよう。チャベスの姿は既にない。だが今やチャベスは思想になった」と述べた。

 また、ダニエル・オルテガNICA大統領は、ALBAを代表して「チャベスの遺志を継ごう」と語った。キューバからはリカルド・カブリーサス副首相が出席した。ニコラース・マドゥーロVEN大統領は、首脳や各国代表にチャベスの肖像写真を贈った。

 機構は2011年日量46万3000バレル、12年同39万4000バレルを供給した。日量10万バレルのキューバ向け供給は別枠。