2013年10月4日金曜日

ALBA首脳会議成立せず、ボリビア・エクアドール会談に


 コチャバンバで10月3日、ボリビアのエボ・モラレス、エクアドールのラファエル・コレア両大統領が会談した。当初、米州ボリバリアーナ同盟(ALBA=アルバ、加盟9カ国)の特別首脳会議として設定されたが、両大統領以外に首脳の出席はなく、事実上、両国首脳会談になった。

 ALBAの盟主ベネズエラのニコラース・マドゥーロ大統領は出席を予定していたが、風邪をひいたためカラカス出発を見合わせた。ラ米で首脳会議が多すぎることや、議題が政治的でありすぎることに加え、今会議が9月末に突然決まったことから、首脳の欠席が多くなった。

 両首脳は会談後の記者会見で、「米国が国連加盟国首脳の米国入国の安全を保障しないのであれば、国連本部を移転させることを考慮すべきだ」、「米州人権裁判所が米国の牛耳る米州諸国機構(OEA)に従属するかぎり、脱退もありうる」と警告した。

 コレアは、「ラ米統合の勢いが衰えている今、保守勢力の反撃がラ米で著しい」、「太平洋同盟(AP、ラ米太平洋沿岸4大国加盟)はラ米市民社会の統合でなく、消費者増大のための巨大市場結成を目指している」と指摘した。

 コレアと、エクアドールのリカルド・パティーニョ外相は、昼食会でエル・チェ(チェ・ゲバーラ)を讃える歌「アスタ・シエンプレ、コマンダンテ」を合唱した。エル・チェの46回目の命日が9日に迫っているのに因んだ。エル・チェが処刑されたラ・イゲーラ村では7~10日、記念行事が催される。

 両大統領は、コチャバンバ郊外に広がるコカ葉栽培地のサッカー場で開かれた人民集会にも参加した。