2013年10月10日木曜日

『マチュピチュ探検記』を読む


 『マチュピチュ探検記』(マーク・アダムス著、森夏樹訳、青土社)を読んだ。下らない比喩が多すぎる軽い文章に辟易とさせられた。だが書評を書くため、読了せねばならなかった。

 内容は、16世紀のインカ滅亡時の経過、20世紀初めのハイラム・ビンガムのマチュピチュ到達に至る探検の様子、100年後の著者によるビンガム探検の追体験、の3者が同時並行的に書かれていて、相互に往還する。この構成は悪くない。

 著者の文章がもう少し真面目だったならば、と言っても仕方ない。駄弁、戯言が多く、ペルー社会の観察が疎かになっている。