2014年1月2日木曜日

ラウール・カストロ議長がキューバ革命勝利55周年記念し演説


 クーバは元日、革命勝利55周年を迎えた。この革命は、20世紀ラ米最重要の出来事として、歴史に刻み込まれている。

 この日午前零時、ハバナ湾を見下ろす丘上のラ・カバーニャ要塞から21発の祝砲が轟いた。革命直後、チェ・ゲバーラが陣取った要塞だ。

 中心行事は、サンティアゴ中心街のセスペデス公園で午後6時から催された。公園に面した当時の市庁舎の2階から、55年前、革命最高指導者フィデル・カストロが勝利の演説をした。

 実弟ラウール・カストロ国家評議会議長は、「55年前、今日我々がこの場所に居られるとは誰も想像できなかった」と、記念演説を切り出した。

 「早くから米国による不安定化工作、国家テロリズム、サボタージュ、武装集団による侵攻、ヒロン浜侵攻、経済封鎖、中傷運動、フィデル暗殺計画などに脅かされた。これと戦う長く険しい道程だった。休みのない戦いの55年だった」と述懐した。

 「そのような攻撃でクーバ人3478人が殺され、2099人が身体障害者になった」と明らかにし、「だが革命以降11人の米大統領は革命を倒せなかった」と指摘した。

 「革命は、米国から144kmしか離れていない国で社会主義建設は不可能だ、という神話を打ち破った」と強調した。

 「これは、貧者の貧者による貧者のための社会主義革命だ」と以前からの形容をあらためて繰り返し、「マルクス・レーニン主義、マルティ思想を、社会主義が平等を保障する唯一の道だということが知らしめられるまで、伝播し続ける」と述べた。

 式典には、サンティアゴ市民を中心に3500人が出席した。ラミーロ・バルデス、ギジェルモ・ガルシアの両革命司令官も前列を占めた。最大の同盟国ベネスエラのエリーアス・ハウア外相ら来賓も並んだ。

 未明の祝砲から式典まで、ラジオ・テレビで全国中継された。暮れの29日から1月5日まで、全国で祝いの文化行事が続けられている。