2014年2月23日日曜日

メキシコ・シナロア麻薬マフィア首領ホアキン・グスマン逮捕さる

 メヒコ政府は2月22日、シナロア麻薬マフィアの首領ホアキン・<エル・チャポ>・グスマン(56)をシナロア州マサトラン市のホテルで逮捕した、と発表した。海軍部隊が、米麻薬捜査局(DEA)の情報協力を得て逮捕した。

 シナロアマフィアは、ラ米最大の麻薬組織で、メヒコ国内市場の半分を支配し、グアテマラ、コスタ・リーカ、コロンビア、ベネスエラなどに根を張っている。

 グスマンはティフアーナマフィアから独立して活動中、1993年逮捕された。だが刑務所を買収して2001年脱獄し、逃走していた。

 最大のお尋ね者逮捕により、マフィア内部の権力闘争やマフィア間の縄張り争いが激化するとの見方が出ている。

 だがマフィアは既に広範な市場を確保し、それを守るため司法当局、軍・警察などを買収しており、組織が崩れることはありそうもない。