2014年2月10日月曜日

北朝鮮がパナマに罰金支払い、貨物船は出航へ

 パナマ運河庁(ACP)は2月8日、北朝鮮が罰金69万3333米ドルを現金で支払った、と発表した。これにより、昨年7月から、積荷事前申告違反などで拘留されてきた同国貨物船チョンチョンガン号は来週末にも拘留を解かれ、運河地帯を離れることになった。

 乗組員35人中、船長、一等航海士、朝鮮労働党政治委員の3人は裁判にかけられるため、パナマに残留するという。既に別の船長と一等航海士がパナマ入りしており、32人の乗組員とともに、クーバに向かうという。この32人は、不起訴・国外追放処分になる。

 貨物船は、クーバで積んだ大量の砂糖袋の下に、クーバ軍の旧式兵器類を隠し積んでいた。このため臨検され、拘留された。積荷の砂糖は没収され、パナマで競売にかけられる見通しだ。

 貨物船はクーバに戻って砂糖を積み、再びパナマ運河を通り北朝鮮に向かうことになった。

 船内に積まれていたクーバ軍の兵器類がどうなるのかは、明らかにされていない。この問題でパナマとクーバの関係はこじれた。リカルド・マルティネリ大統領は抗議の印として、1月末にハバナで開かれたCELAC首脳会議に行かなかった。