2014年4月7日月曜日

コスタ・リーカ次期大統領はルイス・ソリース氏

 コスタ・リーカ選挙最高裁判所(TSE)は4月6日夜、同日実施の大統領選挙決選投票の、開票率約80%段階での結果を発表、野党・市民行動党(PAC)のルイス・ソリース候補が得票率77・88%(125万票)で、事実上、当確となった。

 敗れたのは、政権党・民族解放党(PLN)のジョニー・アラヤ候補で、22・12%(35万票)だった。棄権率は43・19%と極めて高かった。

 2月2日の第一回投票で得票2位となったアラヤは、その後の支持率で勝ち目がないことを悟り、候補辞退を宣言していた。決選に向けて集票活動をしたのはソリース陣営だけだった。この異常な決選が有権者をしらけさせた。

 ソリースの勝因は、長らく続いてきたPLNの親米保守路線が飽きられ、有権者が新鮮さを求めたため。

 ソリースは5月8日就任するが、6月1日就任するサルバドール・サンチェス次期大統領のエル・サルバドール、ダニエル・オルテガ大統領のニカラグアとともに、中米のラ米6カ国の半分は中道左翼~左翼の政権が支配することになった。

 パナマ、グアテマラ、オンドゥーラスは保守・右翼政権下にあるが、パナマでは5月4日、大統領選挙が実施され、結果次第では政治路線が変化する可能性がある。