2014年7月24日木曜日

中国主席のラ米歴訪終了、圧倒的存在感示す

 中国の習近平主席は7月23日、クーバ第2の都市サンティアゴを訪れた。ラウール・カストロ国家評議会議長が同行した。両首脳は、ホセ・マルティ廟、7月26日(モンカーダ兵営襲撃)死歿者廟、国際主義者墓地を訪れた。さらに、モンカーダ兵営跡を訪れた。

 これで習主席の訪玖およびラ米訪問日程は終了した。主席はサンティゴ空港から同日帰国の途に就く。

 主席は、ブラジルでのBRICS首脳会議、ブラジル、アルヘンティーナ、ベネスエラ、クーバ4カ国歴訪で、国力を背景に圧倒的な存在感を示した。世界政治・外交における米国および欧州の影響力を弱める外交目的は、今回のラ米歴訪では達せられた。

 中国は国家主導の資本主義をとっており、米欧の民間主導の新自由主義と比べ、はるかに政府意思を経済決定、対外援助などに反映させやすい。この点で米欧も日本もかなわない。

 25日からの安倍首相のラ米・カリブ歴訪がどのような反響を呼ぶか、興味深い。