2014年10月1日水曜日

ブラジル大統領選挙は現職ヂウマ・ルセフ再選の公算

 ブラジル大統領選挙は10月5日に第1回投票が実施される。9月30日発表された二つの支持率調査は、いずれも決選投票で現職のヂウマ・ルセフ大統領(労働者党=PT)が当選すると予測している。

 1つの調査は、ルセフ40%、マリーナ・シルヴァ(伯社会党=PSB)25%、アエシオ・ネヴェス(伯民社党=PSDB)20%。決選ではルセフが49%で、41%のシルヴァを制す。

 もう一つはルセフ39%、シルヴァ25%、ネヴェス19%。決選はルセフ42%、シルヴァ38%で、ルセフが当選する。

 ネヴェスが決選に進出した場合でも、45%対35%、50%対41%で、ルセフが勝つ。

 シルヴァは9月半ばまでの調査では、決選で逆転勝利の公算が大きいとされていた。9月後半からルセフに追い抜かれたのは、シルヴァの大企業優先策など新自由主義路線が嫌われたため。

 シルヴァは急遽、労働党政権が12年間続け成果を上げた貧困対策を継続すると表明したが、「政策が定まっていない」と逆に攻撃され、支持率が減少した。