2014年10月19日日曜日

ブラジル左翼がルセフ労働党政権打倒運動を糾弾

 ブラジル大統領選挙決選は10月26日実施される。現職ヂウマ・ルセフ大統領(労働者党=PT)と、上院議員アエシオ・ネヴェス(伯民社党=PSDB)の一騎討ちだ。

 この組み合わせではルセフが圧倒的に有利だったが、このところの支持率調査では、ネヴェス有利に変わっている。危機感を募らせた左翼陣営は18日、「ルセフ政権継続を阻もうとする一種のクーデターが進行しつつある」と捉える声明を発表した。

 知識人、大学教授、芸術家、社会運動家ら2000人は、「大企業、銀行家、マスメディア、右翼、在外勢力(米国など)が結託してルセフ再選を阻止しようとしている」と糾弾した。

 2000人が署名した声明は、「米国の介入からブラジルとラ米を守るにはルセフ政権を継続させねばならない」と訴えた。また「90年代のカルドーゾPSDB政権期のように、ブラジルを金融資本と米国の意思に支配させてはならない」と強調した。

 声明は、「彼らは<腐敗>、<経済停滞>、<超インフレ>などを誇張し、労働党政権に不利な世論づくりの運動を展開している」と糾弾した。

 ルセフ打倒運動の中心にいるマリーナ・シルヴァや、元大統領フェルナンド=エンリケ・カルドーゾらは、1982年に結成された新自由主義路線の「米州対話」の会員だ、とも指摘している。

 声明は、マルクス・レーニン主義共産党(PCML)機関紙「インヴェルタ」(逆転、変革)に掲載された。決選は、ルセフの「ポスト新自由主義」(社会政策を大幅に加えた改良型新自由主義)と、ネヴェスの「野蛮な新自由主義」と戦い、と位置付けられている。