2014年12月8日月曜日

メキシコ検察庁が学生一人の遺骨の身元判明と発表

 メヒコ検察庁のヘスース・ムリージョ長官は12月7日、43学生拉致事件の被害者の一人の遺骨が特定された、と発表した。

 アレクサンデル・モラ君(19)。オーストリアのインスブルック大学法医学研究所が12月4日、DNA鑑定の結果、判断した。

 父親のエセキエル・モラさんは、「大統領が正義を施さなければ、反市民行動に同意していると見なす。我々農民は抗議できない。すれば拷問され殺される。政府は市民を守らない。腐敗した犯罪政府だ」と、大統領と政府を厳しく批判した。

 エンリケ・ペニャ=ニエト大統領に対しては、辞任を要求する声が市民の間で高まっている。

 一方、メヒコ湾岸のベラクルスで8、9両日、第24回イベロアメリカ首脳会議が開かれる。ハイチを除くラ米19カ国と、スぺイン、ポルトガル、アンドーラの計22か国が加盟しているが、首脳陣がどれだけ来訪するかに関心が集まっている。

 数が少なければ、学生事件の影響と見なされる。