2015年5月21日木曜日

ペルー次期大統領選挙の最有力候補はケイコ・フジモリ

 来年4月実施されるペルー次期大統領選挙の候補者支持率の調査結果が5月20日公表され、野党「人民の力」(FP)のケイコ・フジモリ元国会議員が33・1%で1位になった。

 2位は「一層ペルーを」(PM)のぺドロ・クチンスキ元経済相14・2%、3位はAPRA党(PAP)のアラン・ガリシア前大統領10・5%。4位は出馬が予想される政権党「ペルーは勝つ」(GP)のダニエル・ウレスティ元内相5・8%。元大統領アレハンドロ・トレードは5・5%で6位に留まった。

 ケイコおよび、クチンスキとガルシアのいずれかが決選に進出すると予測される。決選ではケイコ46・6%、ガルシア20%。ケイコ
45・3%、クチンスキ31・3%。いずれの場合もケイコ当選。

 ケイコは2011年の前回選挙で決選に進出したが、オヤンタ・ウマーラ現大統領に敗れた。ケイコの父で服役中のアルベルト・フジモリ元大統領へのアレルギーは依然ペルー社会にあるが、4年前より弱まっていることが今調査結果に表れている。

 ガルシアは1980年代後半と2001~10年期の2回大統領を務めた。新鮮味がないうえ腐敗体質が指摘され、3度目の政権は難しくなりつある。