2015年7月1日水曜日

米国でコロンビア極右指導者マンクソに禁錮刑の判決

 ワシントン地裁は6月30日、コロンビアの極右準軍部隊「コロンビア統一自衛軍」(AUC)の首領だったサルバトーレ・マンクソ(50)に禁錮15年10カ月の実刑判決を言い渡した。

 AUCはコロンビア軍の補完部隊としてゲリラ相手の内戦に参戦、マンクソは夥しい数の殺人を命じた主犯として逮捕され、2006年コロンビアで禁錮8年の判決を受けた。信じがたいほど軽い罰だった。

 だが米政府が麻薬取引罪で身柄引渡しを要求、マンクソはコロンビアの刑務所に1年9カ月いただけで08年5月、米国に引渡された。

 米国で既に7年、収監されてきた。検察は禁錮22年弱を求刑していたが、裁判所は「模範囚」として15%の減刑に応じた。その結果、これまでの収監期間も差し引き、今後4年半程度、刑務所生活を送るだけで釈放されることになる。

 コロンビアでは殺人罪による禁錮刑が待っているが、同国法廷が米刑務所での服役期間を考慮してマンクソを釈放する可能性もあると指摘されている。