2015年8月18日火曜日

詩人ガルシア=ロルカの遺骨発掘作業、10月再開へ

 スペインの詩人フェデリコ・ガルシア=ロルカ(FGL)らの遺骨を探している同国市民団体は8月17日、遺骨発掘作業を10月再開する、と明らかにした。

 共和主義者で同性愛者だったFGLは、内戦勃発直後の1936年8月17日、アンダルシーア州内でフランコファシスト要員に殺害され、遺体を州内アルファカル地域の地中に埋められた。

 有志や市民団体は長らく遺体発掘作業を続けていたが、ことし5月、州政府が資金を打ち切ったため、中断を余儀なくされていた。このほど州政府が予算を復活させたため、作業再開が可能になった、という。

 10月は熱暑が収まりながら日照時間が依然長いため、発掘作業に向いている。FGLの遺骨は作業中断個所から20m以内の地域に埋まっている可能性が強いという。

 内戦以降、フランコ派によって13~15万人が処刑され、うちFGLを含む10万人の遺体は集団墓に放置され、遺骨の所在が明らかでない。市民団体はこれまで6500柱の身元を確認してきた。

 また内戦中から30万人が国外に亡命、27万人が投獄され、共和派過程から子供1万人が拉致され、フランコ派に渡された。