2015年8月14日金曜日

エクアドールで反政府派が抗議行動

 エクアドールで8月13日、ラファエル・コレア大統領の「市民革命」政策と2017年の連続4選出馬に抗議する「全国ストライキ」が展開された。投石などにより、警察機動隊員45人が負傷した。

 この日の抗議行動は最大労連、労働者単一戦線(FUT)が呼び掛け、エクアドール先住民族連盟(CONAIE)、学生団体、医師会などが呼応した。先住民は各地で自動車道を遮断した。だがストにも拘わらず、交通、学校、病院などは、ほぼ通常通り運営された。

 コレア大統領支持派は、キト旧市街中心部にあるカロンデレー宮(大統領政庁)一帯に動員され、抗議デモ隊と対峙、政権支持を訴えた。

 大統領は、ストは失敗したと述べ、背後に国内の強力な勢力がいると指摘、政敵であるグアヤキルのバナナ財閥などの存在を示唆した。コレアはまた、ラ米諸国の進歩主義政権打倒のため暗躍している国際的勢力がエクアドールでも加担している、との見方を示した。

 コレアは、反対派は選挙で勝てないから街頭暴力に訴えると非難しながらも、対話を呼び掛けた。

 コレア追い落としを狙う反政府勢力の抗議行動は、6月から激化していた。