2015年9月12日土曜日

クーバと米国がハバナで第1回二国間協議会開く

 玖米両国は7月20日の国交再開後最初の2国間協議会を9月11日、ハバナで開き、「短期的に決着が必要な議題」として、人権問題や、相互賠償問題などを決めた。この2国間協議会の設置は8月14日、ハバナでの玖米外相会議で決まった。

 クーバからは外務省米国局長ホセフィーナ・ビダル、米国からは国務省米州担当副・次官補アレックス・リーが出席した。第2回協議会は11月、ワシントンで開かれる。

 バラク・オバーマ米大統領は11日、対玖経済封鎖を支える法律の一つ、対敵通商法のクーバへの適用を1年間延長することを決めた。14日で期限切れになろうとしていた。

 米政府は過去、中越朝3国にも適用していたが、現在では対玖のみ。米議会での対玖経済封鎖解除の動きが急には進まないことから、法的整合性のため適用を延期したもよう。11日のハバナ協議でも経済封鎖解除は議題に入らなかった。

 アイチ(ハイチ)のポルトープンラス港に11日、米海軍病院船コンフォートが入港、ハイチ駐在のクーバ大使と、ハイチに展開するクーバ派遣医師団700人の代表5人が招かれて病院船を訪れ、交歓した。初めてのことだ。

 ハイチでは、クーバで医術を学んだハイチ人医師800人がクーバ医師団とともに活動している。

 一方、パナマのフアン=カルロス・バレーラ大統領は10日訪玖し、11日、経済協力問題を話し合った。ハバナ西方45kmに建設中のマリエル経済特区(ZEDM)と、パナマ運河および、運河カリブ海側にあるコロン自由貿易地域との協力関係確立も議題になった。