2015年9月29日火曜日

ローマ法王がコロンビア和平交渉進展を支援

 玖米歴訪を終えたフランシスコ法王は9月28日、ローマに戻る機中で記者会見し、「サントス大統領と2度話し合った」と指摘、コロンビア和平合意促進に協力したことを認めた。

 コロンビア政府とゲリラ組織FARCは23日ハバナで、半年以内に和平最終合意に到達するための合意書に調印した。

 一方、コロンビアのエドゥアルド・モンテアレーグレ検事は28日ボゴタで、アルバロ・ウリーベ前大統領(現上院議員)は(不逮捕特権があり)取り調べできないが、ウリーベがかつてのアンティオキア州知事時代に極右準軍部隊(パラス)を支援したことに関しては捜査可能だ、との見方を示した。この捜査は、和平後に発足する「和平特別法廷」が担当する。

 JMサントス大統領は29日国連総会で演説、FARCとの和平日程合意に触れ、FARCが和平後、政治勢力となって政府と共に麻薬取引取締りをすることになるが素晴らしいことだ、と述べた。

 大統領はまた、「来年のこの時期この場に、平和になったコロンビアの大統領として来る」と強調、和平実現に向かって歩み始めたコロンビアの標準時に時計の針を合わせるよう呼び掛け、拍手を浴びた。