2015年9月6日日曜日

ベネズエラ大統領がOPEC加盟・非加盟国の首脳会議提案

 ジャマイカの保養地モンテゴベイで9月5日、カリブ石油連帯機構(ペトロカリーベ、19カ国加盟)の第10回首脳会議が開かれた。盟主ベネスエラのニコラース・マドウーロ大統領は開会演説で、「ペトロカリーベが存在しなかったとしたら、カリブ海は、アフリカや中東から大量の難民が欧州を目指す地中海のようになっていただろう」と述べた。

 同大統領はまた、ペトロカリーベの2015~25年「統合的10年計画」を提案した。機構は故ウーゴ・チャベス前VEN大統領の主導で2005年6月29日発足した。計画は、石油エネルギーを基に、第2・10年期の域内発展を目指す。

 会議にはジャマイカのポーシア・シンプソンミラー首相、ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領らが出席している。

 マドゥーロはカタールのドーハから到着したが、石油輸出国機構(OPEC)の加盟・非加盟産油諸国の首脳会議開催をカタール首長に提案した。大統領は、原油の国際価格は「少なくとも1バレル=70米ドルが必要だ」と語った。

 一方、ベネスエラ・コロンビア間の北部国境閉鎖問題で解決策を探っている南米諸国連合(ウナスール)のエクトル・ティメルマン亜外相とマウロ・ヴィエイラ伯外相は5日モンテゴベイで、マドゥーロ大統領、デルシー・ロドリゲスVEN外相と会談した。

 亜伯両外相は4日ボゴタで、コロンビアのマリーア・オルギン外相と会談、5日にはカラカスでホルヘ・アレアサVEN副大統領と会談している。打開策として、マドゥーロと、コロンビアのJM・サントス大統領が会談する方向にある。

 同両外相は、ウルグアイのタバレー・バスケス大統領提案の、モンテビデオでのマドゥーロ・サントス首脳会談実現を打診してきた。[9月7日までに両大統領はモンテビデオ会談に合意した。]