2015年12月31日木曜日

コンドル繁殖のためチリがコロンビアに番3組贈る

 冠雪の高峰が連なるアンデス山脈の象徴はコンドルだが、コロンビアでは個体数が180羽足らずとなり、絶滅が危ぶまれる事態となった。このためチレから番(つがい)3組を入れ、繁殖させようとしている。

 チレ鳥類学者連盟(UNORCH)のエドゥアルド・パベス会長によると、2013年末にコロンビアに招かれた折、コンドルの番を送ってほしいと依頼された。

 これを受けて同連盟の猛禽類部門は過去3ヶ月間に3組をコロンビアに贈った。それぞれボゴタ、メデジン、カルタヘーナの大型施設内で飼われている。

 このほど3組目の番がカリブ海岸の大都市カルタヘーナの近郊にあるバルー島に到着した。コンドルの生息には、アンデス山脈の寒冷気候が適していると考えられてきたが、今日では熱帯性気候のカリブ海岸地方でも十分に耐えられるようになっているという。

 コンドルはチレ、コロンビアの他、ペルー、ボリビア、エクアドール、アルヘンティーナ、ベンスエラの山岳地帯に生息している。