2015年12月27日日曜日

コロンビアゲリラELNが和平交渉の早期開始を期待

 コロンビアゲリラの第2勢力である民族解放軍(ELN)の最高司令ニコラース・ロドリゲス=バウティスタは12月26日、スペイン・バスコ州のバスコ紙ガラとのインタビューで、年明けにも政府との和平交渉開始を期待する、と述べた。

 ELNはクーバ革命路線を採り1964年から武闘を続けてきた。だがゲリラ第1勢力FARC(コロンビア革命軍)が2012年に政府との和平交渉に入ったため、14年1月から隣国エクアドールで政府との非公式交渉を続けていた。FARCは今年9月、来年3月の和平実現で政府と合意したが、これがELNの和平志向に拍車をかけた。

 ロドリゲス司令は同インタビューで、「交渉議題は既に策定されている。話し合いは公開交渉として行なわれるべきだ」と主張した。だが、「政府軍は(エクアドールでの)非公式交渉が始まるや、軍事攻勢をかけ始めた。寡頭支配勢力はELNの力を殺ごうと狙っているようだ。だが、それにも拘わらずELNは和平交渉する用意がある」と強調した。

 司令はさらに、「まず無条件停戦が実現すれば、交渉は一気に進展する」と展望した。