2016年1月5日火曜日

「ねじれ国会」開会前にベネズエラ緊張

 ベネスエラでは1月5日の新国会開会を前に緊張が高まっている。チャベス主義政権17年間に実施された国会議員選挙で野党勢力が12月6日初めて勝利し、167議席中、112議席を確保し、政権との間に「ねじれ」を生じさせたからだ。

 その後、最高裁判断で3議員の当選が認定されず、公式な野党連合MUDの議席は109議席となった。だがMUDは最高裁判断を受け入れておらず、国会開会時に3人の処遇問題でまずもめるだろう。

 ニコラース・マドゥーロ大統領は4日演説し、開会時の安全確保に万全を期すよう内務相に命じた。米政府は、MUD3議員の当選資格問題について声明で干渉したが、マドゥーロ大統領は「米国はベネスエラの統治者であると勘違いしているようだが、帝国主義による内政干渉を断固はねつける」と、米政府を糾弾した。

 大統領はまた、MUD幹部が3議員問題に国軍が干渉するよう暗に求めたのに対し、「国軍は憲政判断者でも憲政制度否定者でもなく、ましてやクーデター決行者でもない」と述べ、国防相に軍部にあらためてその旨を訓示するよう命じた。

 さらにマドゥーロは、MUDは国営企業の民営化を企図しているようだが、人民資産の私有財産化を断固阻止する、と強調した。

 国会開会に合わせて、政権党とMUDはカラカス市内の国会に近い大通りや広場でそれぞれ大集会を予定している。