2016年1月8日金曜日

ベネズエラで副大統領や閣僚の人事決まる

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は1月6日、新しい4省を新設し、執権副大統領、および閣僚を大幅にすげ替えた。大統領不在の場合、その権限を代行する執権副大統領には、アンソアテギ州知事アリストーブロ・イズトゥーリスを任命した。

 従来の執権副大統領ホルヘ・アレアサ(故ウーゴチャベス前大統領の女婿)は、社会政策担当副大統領(非執権)となり、大学教育・科学技術相を兼務する。

 最も意外だったのは、工業・商業相に、工業会議所会頭のミゲル・ペレス=アバドが任命されたこと。政府と財界の歩み寄りを窺わせると分析されており、財界から「嬉しい驚き」と歓迎されている。

 新設されたのは、生産経済省、農業生産・土地省、漁業・農業省、都市農業省。生産経済相には、ベネスエラ・ボリバリアーナ大学(UBV)経済学教授のルイス・サラスが起用された。経済担当副大統領を兼務する。サラスは、「財界から経済戦争を仕掛けられている」とのマドゥーロの主張を支持してきた。

 公共銀行・財務相にロドルフォ・メディーナ、食糧相にロドルフォ・トーレス(将軍)、通商・国際投資相にヘスース・ファリーアが、それぞれ任命された。

 文化相には、若者に人気のある作家で音楽家のフレディー・ニャニェスが任命された。

 デルシー・ロドリゲス外相、エウロヒオ・デルピノ石油相兼国営石油(PDVSA)社長のほか、国防相、内務・法務相らは留任した。

 一方、5日開会した新国会は6日、最高裁判所が議員当選認定を取り消した多数派野党連合MUD所属の3人を議員として宣誓させた。これを受けて政権党連合GPPは国会を違憲・違法と糾弾、最高裁に提訴することを決めた。

 国会は追い打ちをかけるように、最高裁判事34人の任命見直しを図る法案を採択した。さらに本会議場や委員会議場への報道陣の立ち入りを自由化した。