2016年2月6日土曜日

ローマ法王とロシア正教総主教が12日ハバナで歴史的会談

 ローマ法王フランシスコとロシア正教のキリル総主教が史上初めて会談することが決まった。双方は2月5日、法王と総主教はハバナのホセ・マルティ国際空港で12日会談し、会談後に共同声明を出す、と同時発表した。

 法王は12日から17日までメヒコを訪問するが、ハバナに立ち寄って総主教と会い、その後、メヒコに向かう。一方、総主教はクーバ訪問のためハバナ空港に滞在する。

 ラウール・カストロ国家評議会議長は昨年5月訪露した折、総主教を訪玖招待していた。総主教は2004、08年にもクーバを訪れている。ハバナにはロシア正教の大聖堂がある。フランシスコ法王は昨年9月訪玖した。

 法王庁と総主教庁は長らく交渉、ようやく会談が実現する運びとなった。キリスト教会は1054年の「大分裂」でローマカトリックとギリシャ正教に割れた。これまで故ヨハネ=パウロ2世ら法王がイスタンブールでギリシャ正教の総主教と会談してきたが、それは儀礼的なものだった。

 正教信者2億5000万人のうち1億6500万人はロシア正教であり、その総主教の存在が最も重要。12日のハバナ空港会談は歴史的な一幕となる。

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 米国務省は5日、米玖両政府当局者が1~4日マイアミで、人身売買、密輸、旅行書類偽造などについて協議した、と発表した。

 一方、コスタ・リカ(CR)外務省は5日、同国内にいる7000を上回るクーバ人経済難民は、希望すれば空路メヒコに出国できることになったと発表した。妊婦、未成年者のいる家族を優先させる。成人一人の航空代金は790ドル。

 もう一つの方法は、CRから空路サンサルバドール(SS)に行き、そこからバスでグアテマラ・メヒコ国境まで進み、メヒコに入国するもので、この経費は545ドル。

 1月の第1陣に次ぐ第2陣184人が4日CRを出発、このSS経由で5日、メヒコ・チアパス州イダルゴ市に到着した。

 パナマ西部のCR国境近くにも、クーバ難民1000人がいる。1月27日キトでのCELAC首脳会議の機会にパナマとメヒコと大統領が会談、パナマにいる同難民を早期にメヒコに送ることで合意している。
 別件だが、ハバナで25~28日、第1回サルサ祭が催される。サルサマジョール、バンバン、イサクデルガードなどの主要楽団と踊りのグルーポが出演する。