2016年3月8日火曜日

月刊誌「世界」掲載:伊高浩昭執筆「コロンビア内戦終結へ」

 ◎伊高浩昭執筆論文 「半世紀におよぶ内戦終結の黎明を迎えるコロンビア  政府とゲリラ組織が和平協定調印へ」
 
★本日3月8日発売の月刊誌「世界」(岩波書店)4月号に掲載。

☆内容:1960年に始まったコロンビア政府と共産ゲリラとの内戦は、サントス政権とゲリラFARC(コロンビア革命軍)が2015年9月23日ハバナで、JMサントス大統領と、FARCのティモチェンコ最高司令が16年3月23日を目処に和平協定に調印することで歴史的合意に達した。

☆両者の間での和平交渉は2012年10月からハバナで始まった。3年間の粘り強い交渉の結果、合意に達したのだった。仲立ちした諸国、とりわけクーバのラウール・カストロ国家評議会議長の貢献が大きい。

☆論文は「まえがき」、「内戦の推移」、「和平交渉の機運」、「ハバナ合意」、「国家体質変える歴史的試み」で構成される。極めて複雑な合意事項を詳述してある。米玖国交再開や最近の南米「右旋回」との関連づけもしてある。

☆もう一つのゲリラ組織ELN(民族解放軍)との和平交渉の展望も為されている。

☆3月23日まで2週間と迫っており、協定調印が24日以降に延期される可能性もあるが、双方は早期調印で一致している。

★ラ米情勢、とりわけコロンビア内戦に関心のある読者には、ぜひ読んでいただきたい。