2016年8月13日土曜日

コロンビア政府とFARCが和平法廷判事選出で合意

 コロンビア政府と、ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)は8月12日、和平交渉中のハバナで、内戦中の犯罪を裁く判事72人を選ぶ5機関として、ローマ法王庁、国連、コロンビア最高裁刑事法廷、和平司法国際センター(ICTJ)、コロンビア大学制度常設委員会を決定した。

 昨年9月23日の「和平特別法制」合意に基づくもので、和平裁判所判事24人(コロンビア人20、外国人4)、和平3法廷判事24人(同18、6)、補欠24人(同19、5)。

 和平法廷は、戦犯の恩赦、減刑、禁錮状態軽減、一般法廷並の重い禁錮を決める。また、内戦法制全般について審理、裁定する。1960年から続く内戦で死者30万人、国内避難民650万人が出ている。

▼ラ米短信 ベネスエラ高裁は8月12日、野党「人民意志」(VP)党首レオポルド・ロペスの禁錮刑を確認した。ロペスは2014年2月、カラカスで激化した街頭暴力事件を教唆した罪などで15年9月、禁錮13年9ヶ月の実刑判決を受け、服役中。弁護団は最高裁に上告する見込み。

▼ラ米短信 世界社会フォーラム(FSM)は8月9~14日の日程で、カナダ・モントリオールで開催中。

▼ラ米短信 クーバ革命の指導者フィデル・カストロ=ルス前国家評議会議長は8月13日で満90歳。年頭から祝賀行事が内外で断続的に続けられてきたが、それが頂点に達する。